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2013年3月 2日 (土)

スマホでIP電話

一時放置していたスマホのIP電話、最近ある程度使える感じになってきたので、ちょっとまとめと、モバイルVoIPで思うことのまとめ。

現在の環境。

まず、AsteriskをさくらのVPS上に設置。

自宅(フレッツネクスト+ひかり電話)とはVPSとの間でVPNを張り、Asteriskからひかり電話装置へクライアントとしてSIPレジスト。

会社(INS64)には、AP-5100VoIPを設置し、同じくVPSからVPNを張って、AsteriskからAP-5100VoIPへクライアントとしてSIPレジスト。

次にクライアント側。現在はiPhone5(KDDI)と、XperiaSX(ドコモ)を持ち歩いていて、どちらかというとiPhoneがメイン。

iPhone5はAcrobitsのSoftphoneを使っています。

このアプリの特徴は、通常のVoIPクライアントアプリはバックグラウンドに常駐してSIPサーバと通信をするためバッテリー消耗が激しいのに対し、SoftphoneはSIPサーバとの通信をAcrobitsが設置したサーバにまかせてしまい常駐はしません。なので待ち受け中はバッテリー消費がありません。着信はどうなるのかというと、サーバからプッシュ通知され、通知をタップすることでアプリが再起動し、そこから接続処理がはじまります。

通知をタップしてから通話開始まで4~5秒ぐらいラグがあるのが欠点ですが、バッテリー消費が気にならないメリットのほうが計り知れないです。

で、絶賛テスト中なのがXperaSX側。

もともとドコモのAndroid端末はバッテリーの持ちが悪いので定評があるようですが(汗)、いくつかクライアントを試しつつ、ドコモ純正アプリの無効化やLTEの強制オフなどいろいろ環境設定も一緒にやってみてます。

予断ですが、札幌はここ数ヶ月で急激にLTEの速度が上がったような?札幌でも1.5GHz帯LTEが一部で始まってるようですが、それにあわせてネットワーク構成が変わったとか、2GHzのLTEが5MHz→10MHz拡張でもしてるんでしょうか?

Androidは(2.3以降?)標準で通話アプリがSIP対応しているので、通話の設定でSIPアカウントを設定すれば、アプリ入れなくても普通に通話できました。通話も安定しているようですが、残念ながら消費電力が若干大きいようです。

iPhoneで使っているSiphoneのAndroid版もあるのですが、このアプリのメリットであるプッシュ通知着信にはAndroid版には対応しておらず(2013/2現在)、消費電力も大きめのため、あまりメリットが無いのが残念です。SIPクライアントアプリとしては結構高いほうなんですが...

次に省電力で評判の良いChiffonを試しました。確かに消費電力は少ないのですが、音質がよろしくない。XperiaSXとの相性かもしれませんが、サンプリングレート変換が変なのか、高域のノイズがひどく、キンキンした感じの音になってしまい、通話すると耳が痛いです。また、音量調整がうまくできません。なので、常用には厳しいかな、と思いました。

現在テスト中なのが、Zoiperです。純正電話アプリ利用時より、消費電力が低いようです。Asiterisk側のパラメータとも調整しつつ試していますが、ZoiperはSIPだけでなくAsiteriskのIAX2にも対応しているので、本当はNATなどとも相性が良いIAX2を使いたいのですが、SIPのほうが安定しているようなので、今はSIPで試しています。

この次はCSipSimpleを試してみようと思います。



さて、最近思ったこと。まずは「モバイル向けのIP電話サービス」です。

今はやっているのは、NTTコミュニケーションズの「050Plus」と、(楽天)フュージョンの「IP Phone SMART」あたりでしょうか。

050Plusは、専用アプリ(サーバとの通信にはSIPを使っている模様)で利用するサービス、月額315円の基本料で通話料はOCNドットフォンとほぼ同じ(国内固定電話は3分8.4円、050Plusやドットフォン同士の通話は無料)というものです。EXILEのCM効果もあったり、専用アプリを入れるだけで設定がいらないこと(クレジットカードが必要)、NTTブランドということもあってか、利用者が増えているようですね。

私も使っていたことがありますが、利用機会があまりなかったこと、専用アプリでなければ利用できない(一部アカウントを抜き出してほかのSIPクライアントで使っている人もいるようですが、公式ではない)こともあって、今は使っていません。

IP-Phone SMARTは日本のIP電話草分け的存在のフュージョンのサービス。クレジットカードが必要なものの、基本料は無料。通話料は固定電話宛が30秒8.4円と050Plusよりは高いですが、スマホの一般的な通話プラン(30秒21円)の半額以下ですし、着信が多いならメリットが大きいですね。専用アプリはなく、自分で設定が必要ですが好きなSIPクライアントが使えます。また、FAQにも書かれていますが、Asteriskに収容して外線として使うことも公認されているようです。(←公認しているのは結構珍しいかも)

IP-Phone SMARTは現在も契約しています。以前はAsteriskの外線として利用していましたが、現在はiPhoneのSipphoneにAsiteriskとIP-Phone SMARTの2アカウントを登録して切り替えて使っています。どちらかというとバックアップ用です。

次に、普段実際に利用して思ったこと。

iPhone5もXperiaSXもLTE対応ですが、3GよりもLTE利用時のほうが、確かに安定するような気がします。回線速度の問題もあるかもしれませんが、遅延そのものが少ないので、そちらの影響が大きいかもしれません。

最近、各社がWiFiスポットの整備に力を入れていることもあって、地下の飲食店なんかで携帯が圏外なのにWiFiが使えるような場所もありますね。こういうとき、事前に転送電話設定でIP電話で着信できるようにしておくっていうこともアリかもしれませんね。

ところで、「050PlusやIP-Phone SMARTが途切れて使えない」という話をよく見かけますが、それって「当たり前」だと思います。電話サービスなので料金がかかるのは当たり前なんですけど、途切れるのはサービス品質が悪いのではなくて「モバイル回線の品質がVoIPに適していない」だけです。

同じVoIPサービスである「ひかり電話」などの固定回線のサービスは、ネットワーク内で音声パケットをほかより優先して伝送する機能があるため、回線が込み合っていても音声は安定します。モバイル回線は優先機能がない普通のインターネット回線なので、回線が込み合えば品質が低下するのは当然です。

音声を安定に転送するためには、パケットの何重にも送ってロスをなくしたり、あるいはバッファ時間を長くして再送などを行う方法があります。前者はデータ量が増えて帯域を食ってしまいますし、後者は当然ながら遅延が長くなります。radikoやSkypeが遅延が多くなりがちなのは後者を利用しているためです。また、細かく対応するにはSkypeのような独自仕様にする必要も出てくると思います。

携帯電話の音声通話はパケット回線ではなく音声専用のチャンネルを使っているので安定しているわけですが(携帯電話なので当たり前ですが)、現状音声通話ができるのは3G回線のみ、LTEはデータ通信専用規格なので音声通話時は自動的に3Gになります。

ただ、LTEも音声「VoLTE」としてVoIPの形で音声通話に使えるように現在技術開発や法律改正など準備が進んでいるようです。インターネット電話ではなく携帯電話サービスなので、当然ながらパケット優先制御などの技術も入るはずです。音声サービスの1つとして、直接IPレベルで携帯会社と接続できるようになれば、今のような自前クライアントを用意しなくても安定して使えるようになるのになぁ、なんて勝手に思っていますが、実現は難しいですかねぇ?ドコモやKDDIとかIP電話サービスもやっているので、その延長をやってくれればうれしいんですが。

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