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2012年7月29日 (日)

フレッツ光ネクストのIPv6まとめ

自宅のフレッツ光ネクスト(ホームハイスピードタイプ)でIPv6を利用し始めてから数ヶ月たった。
IPv6についてフレッツや関連サービスでのなど調べてみたことのまとめ。

フレッツでのIPv6には、大きく分けて2つの通信方式があります。

・IPoE方式
ルーターのLAN端子に直結したのと同じく、直接IP通信を行う方式。
方式というより、TCP/IPの通常の通信。
フレッツは標準で、この方式でIPv6のアドレス割当が行われている。
ただし、フレッツはあくまで「回線サービス」なので、IPoEでIPv6でインターネット接続するには、「フレッツ・v6オプション」の申し込みと、IPoE対応プロバイダの契約が必要。
v6オプションを使用しない場合は、フレッツ(NGN網)内での端末同士の通信のみになる。

ちなみに、一部でフレッツだと一部のサイトの表示が遅くなるという問題がありますが、これはIPv6アドレスがパソコンに無条件に配布されるのに、契約しないとIPv6経由でネット接続できないようになっており、PCはIPv6のアドレスを割当られている状態だとIPv6が使えると思ってしまうので、IPv6対応サイトを閲覧する際、まずIPv6で接続しようとして、接続できないのでタイムアウトした後に再度IPv4で接続するため、タイムアウトまで表示がされないため、表示が遅くなるというもの。
プロバイダ側でDNSにフィルタをかけて、IPv6対応サイトのホスト情報(AAAAレコード)を通らなくして、もともとIPv4のサーバしかないようにみせかけることで回避する方法がとられていますが、このままではIPoE対応してもAAAAレコードがなくIPv6接続しないことになってしまうので、DNSを通常動作のもの(プロバイダ指定のDNS、あるいはGoogleが公開しているものなど)に変更しなければいけない場合もあります。

v6オプションは、電話申し込みの場合のみ工事費2100円がかかる(専用アプリからの申し込みなら魅了)、月額料金はかかりません。ただし、プロバイダ側でIPoEの使用料がかかる場合があります。@Niftyの場合は、月額210円です。

IPoEはIPアドレスやルーティングをすべてNTT側で管理する仕組みのため、当初は3社程度が限度という判断になり、IPoE方式で接続しているプロバイダは、2012年現在では、BBIX(ソフトバンク系)、インターネットマルチフィード(IIJ系)、日本ネットワークイネーブラー(JPNE、KDDIや@Nifty、ビッグローブなど各社)の3社です。今後システムの構成や負荷を考慮して増やす予定とのこと。ちなみに@NiftyでIPoEを利用する場合はJPNE経由での接続になります。

IPアドレス(プレフィックス)は、通常は固定ですが、ネットワークメンテナンスにより変更される可能性があるとのこと。なので半固定という呼び方をしているようです。うちの環境では開通以降変わったことはまだありません。

割り当てられるグローバルアドレスのプレフィックスは、ひかり電話の契約有無で異なるようで、ひかり電話契約がない場合は/64固定、ひかり電話契約ありの場合は現状は/48のようです。IPv6ではLANのサブネットは/64固定ですので、ひかり電話の場合はルーターでサブネットを切ることができません。
ひかり電話ありの場合、ONU部分に/48の割当がありますが、HGW(ひかり電話装置)ではなぜか/56で分けているようです。ONUとHGWの間で/56の他のルーターを設置したり、HGWの下で/57〜/64のサブネットを分けることは可能かと思います。
(ONUとひかり電話装置が分かれていない、一体化装置の場合でも、内部にLANコネクタがあるため外部HUBの併用でONU直下のルータ設置も可能)

通信速度は、PPPoEではないため(下り200Mbpsの制限はPPPoEによるもの)、ONU部分の最大速度である下り1Gbps、上り100Mbpsが最大になります。
うちの環境だと、IPv6に対応したKDDIの計測サーバ(東京)で、空いている時間帯だと下り600〜700Mbps程度まで出ることがありました。上りは90Mbps程度。

・PPPoE方式
IPoE方式は参入可能なプロバイダが少なかったため、IPv4と同じPPPoE方式で接続に対応するプロバイダもあります。
利用には、NTTのIPv6アダプタ、あるいはヤマハなどIPv6のPPPoE対応ルーターが必要です。
アドレスが安定して使えること、プロバイダやサービスの選択肢が多い、ネットワーク構成が柔軟に組めることがメリットですが、PPPoEのため、同時接続セッション数の制限や、速度(下り200Mbps)などIPv4と同じ制限があること、同じくPPPoEのためパケットのオーバーヘッドによりパフォーマンスがIPoEより劣る可能性があるようです。

・IPv6のメリット
現在はまだ世の中がIPv4中心のネットワークなので、IPv6の恩恵は何があるのか考えてみました。
IPv4の場合、家庭用サービスでは通常1回線にIPv4アドレスが1つ割り当てられて、それをルーターでIPマスカレードで共有するのが一般的ですが、IPv6ではグローバルアドレスがプレフィックス(/48〜/64)の単位で割り当てられるため、当たり前ですが、家の端末がすべてグローバルIPアドレスでの利用になりますので、サーバを使う場合など、アクセス制限がしやすいです。現在、さくらのVPS(6to4でIPv6接続)と、DTIのServersMan@VPS(IPv6はネイティブ接続)を利用していますが、固定アドレスのアクセスコントロールが可能です。VPSサーバ上でstone(パケットリピータ)でIPv4→IPv6の転送をおこなうことで、自宅サーバをIPv4でも固定IPアドレス的な感じで公開できています。IPv4で固定IP用に利用していたプロバイダは解約しました。

ちなみに、PR-300SEでは、標準ではNGN網内での通信しか許可されていないため、外部のIPv6サーバからのアクセス許可をするには、フィルタで通信許可を追加しなければいけません。ただ、PR-300SE本体へのアクセス(管理ページのhttpやひかり電話の内線用SIPクライアント)は許可設定しても外からはつながらない仕様のようです。

あと、フレッツでIPoEを利用する場合、IPv6のほうがレスポンスがよいようです。これはIPv6の問題というより、IPv6とIPv4で回線構成が違うためですが...
GoogleChrome用の拡張オプションにIPv6接続すると表示が出るツールがありました。それでいろいろなサイトを見てみたところ、下記のようなサイトがIPv6対応していました。
・Googleの各種サービス。Youtubeも含む。
・Facebook
・@Niftyの各種サービス(このココログもIPv6対応)
・Microsoftのbing(WindowsLiveなどは対応していない?)
ちなみに、Yahoo!JAPANやTwitter、UStream、ニコニコ動画などは現時点ではまだ対応していないようです。

まだまだ一部の人にしかメリットがないですね。

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